ももんじ通信

本と落語と時々博物館

演技力の腕力(観劇記録・team NACS『PARAMUSHIR』)

先日、team NACS公演『PARAMUSHIR』を観てきました。

初めてのteam NACSの公演で何週間も前から楽しみにしていたのですが………公演1週間前にどうしても行けなくなってしまい、知り合いの NACSファンに差し上げる形になってしまいました。どうしても諦めきれずに当日券で3月21日公演を観てきました。 NACSの公演でも立見という腕力を行使して当日券で見られるとわかったのはかなりの収穫かも。

どんな話かもタイトルの意味も分からずに行ったのですが、評判に聞くコメディとは異なったオープニングで驚きました。

北海道・占守島終戦を迎えた五人の兵士たちが語り出す戦争にまつわる境遇と逃れられない現実が描かれた作品でした。

好みの話をすると、私はあまり戦争を題材にした作品があまり得意ではありません。どういう気持ちで見たらいいか分からなくなってしまうので、苦手なのです。コメディは笑いというひとつの感情で、会場あるいは舞台の上とつながることができる一方で、戦争の作品は怒りや悲しみ、憐れみ、無念さ……色々なマイナスの感情が混沌と会場全体を覆うように感じてしまうのです。その息の詰まる感覚が苦手で、私は戦争を題材にした作品はあまり見てきませんでした。

同じ理由でやはり、PARAMUSHIRはとても息苦しい感覚を残していきました。やはり今後も戦争の作品を大好きだとは思わないのだと感じます。

ただ、北海道に対するみなさんの想いだったり、占守島にまつわる写真の悲しさ、あるいは祈りについては強く共感しました。

やはり強烈だったのは、メンバーの皆さんの腕力とも呼べる演技力。笑い顔で泣く、泣き顔で怒る、そして泣き顔で笑う……表情とは異なったの感情が発散されているのを見るのは快感でした。

大千秋楽のライブビューイングにも参加したのですが、細かい表情や演出にも気がつくことができたのはすごく良かったです。やはり、劇場で見る場合には一体感はあるものの、映像で間近で見るようなことはできないので、こんな体験ができるのか!と驚きました。

カーテンコールは3月21日は音尾琢真さんの誕生日とのことで、誕生日仕様のカーテンコールでした。「みんな気持ちの切り替え大丈夫!!?」としきりに言う大泉さんが面白かった。

大千秋楽は、これまでの公演の中でやらかしてしまったことの発表。『悪童』の演出を担当されていたマギーさんの用命だそうです。

2回ともカーテンコールはトライコールまであり、かしましく賑々しくて、楽しかった!

グッズも色々ありましたが、私はパンフレットと東京公演から先行発売となったサウンドトラック付きのブックレットを購入しました。特にサウンドトラックは全編の音楽が好きだったので、買ってよかったなと思います。

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次回は、コメディの NACSにも会いたいなぁと思いつつ……桜のACTシアター。