ももんじ通信

本と落語と時々博物館

大人の大ふざけ(観劇記録「江戸は燃えているか」)

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三谷幸喜作「江戸は燃えているか」を観劇してきました。

なかなか銀座方面に脚を伸ばすことがないため、せっかくだからご馳走を……と思い、昨年の暮れに見つけた銀座インズ1の中にある「銀座食堂」へ行ってきました。

www.itadori.co.jp

同フロアに同じ系列で3店舗あり、定食屋さん風、丼専門、イタリアン。

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イタリアン店舗「タベルナトーキョー」でずっと気になっていたあぶり板ウニのパスタ。大きな板ウニがついて1,000円切ってます。

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ウニ好きとしては本当にたまらない仕様です。麺も生麵でもちもちで美味しかった。ただ、ウニは注文してから焙られているわけではないようで、温かくはなかったです。そのまま食べたり、パスタに入れたり……香ばしさがよかったな。スープもかなりお安くつけることができたのですが、できればサラダも付けることができたらよかったなと思いました。

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で、新橋演舞場。有楽町からブラブラあるいて20分くらい。

ロビーにズラリと並んだ出店と売店は物珍しく、うろうろしているとだんだん既視感が勝ってきて……よく考えれば高校生のときに芸術鑑賞会で大地真央さんが出演されていた「ラ・マンチャの男」を見に来たのが新橋演舞場だったような気がしてきた……高校生以来の新橋演舞場。当時は全くわからなかったけれども、劇場の作りがものすごく贅沢でいい劇場だなあ……と思いました。

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幕は撮影して良いようだったので。開場して客席に入ったとたんにオオ……と声が出てしまった。

そして、開演。

開演と同時にチャリンと花道の揚幕が開き、黒子姿の三谷幸喜さんが登場。満場の拍手のなか、おもむろに話し始めました。出演予定の松岡茉優さんが昼公演の債に体調を崩し夜公演への出演ができないこと、代役として三谷さんが舞台に上がること(!)、その際にセリフを覚えていないため、台本を手にしていること……。

あまりに現実感がなくてぼんやりしてしまいましたが、会場の人々も似たような気持ちだったようで会場全体がざわついているのに妙に静かに感じたのを覚えています。

「どうしても松岡茉優じゃなきゃいやだ!という方がいらっしゃいましたら窓口で払い戻しいたします。最後までみてから判断していただいても構いません。ただ、一生の思い出になることは間違いないはずです」三谷さんの発言で空気が変わり、場内が沸いたのがとても印象的でした。

三谷さんにまつわる代演のあれこれといえば、2013年上演の「おのれナポレオン」が印象深く。これももう5年前の話ですが。天海祐希さんが体調不良で降板になった際、宮沢りえさんが代演として出られた回。一晩で稽古をつけたその回が見事だったと評判でした。その中にも、やはり一晩で覚えたことを匂わせる演出があったと伝え聞き、三谷さんはやはり観客が求めることをよく心得てらっしゃると感心しました。

ドタバタなコメディはいつも通りの三谷脚本。良い大人が寄ってたかって悪ふざけしているという、物珍しいものが見られました。その悪ふざけが客席にハマってドーン、ドーンと笑いが起こる様子は快感でした。

三谷さんも娘役として、ぶりっ子し、飛び跳ね、おめかしし、色仕掛け……熱演でした。共演者の方も、舞台に見慣れぬ黒子姿のおじさまがいることすら匂わせずに素晴らしい演じきり。勝海舟こと中村獅童さんは娘の三谷さんと和やかにふれあい、庭師の松岡さんからの「お前が全部書いたんじゃねーか!」との鋭いツッコミも客席に見事に刺さり大団円となりました。

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新橋演舞場といえば…と思い大納言最中アイス。中休みがかなり長いので、手持ち無沙汰になり食べましたが美味しかった〜